忙しくなってきたので、現実逃避的に。
東のエデンで出てくる、画像認識とソーシャルタギングを組み合わせたようなモバイルサービスがいいなと思って簡単な考察です。
アニメ観ていない人のために説明すると、ケータイに写すと、画像認識して、すでに誰かがつけたタグが出てくるというものです。

設定やらなにやらが、やたらリアルなんで、実現可能性を考えてしまったというわけです。
--
画像とソーシャルタギングというと、例のセカイカメラを思い浮かべてしまうわけですが、セカイカメラは画像認識はやっていませんでしたよね。だったので、人物へのタグ付与はなく、建造物みたいな動かないオブジェクトに対してのみのタグ付与だったはず。
クライアント・サーバー間のデータやりとりについてですが、
クライアント側で画像認識&検索はまず無理っぽいので、通信レスポンスを犠牲にしても、サーバー側に画像データを送りつけるしかなさそう。せめて特徴抽出だけクライアント側で行って、送信しやすいデータにするというのはアリかなとは思いますが、ユーザーによるタグ情報と画像データがヒモ付いたインデクスについてはサーバーに置いて、サーバーで検索するしかないでしょうね。
また仮にこのように、一部の画像処理をクライアント側でやろうとしたら、その時点で端末は限定せざるをえず、エデンに出てきたように、どの端末でもサービス提供を実現するには、当然サーバーサイドで全て処理する必要はありそう。つまり、クライアントは画像をサーバーに送りつけて結果を待つだけにして、端末を選ばないようにする。
(追記:ここから)
現行のモバイル仕様を無視するなら、HTML5のWeb Workersを使えばいいんじゃね、というご意見が。
なるほど。以下のように、ウェブカメラからの入力画像に対するリアルタイム処理がブラウザーレベルで可能になるなら、出来そうな気もしてきますね。サーバーから自分のリアルタイム状況にあった適度なサイズのインデクスを取得して、クライアント側で全ての処理をこなしてしまうのも現実的な気がしてきました。
Webカメラからの入力をWebページ上にリアルタイムで表示するWebアプリケーションで、表示中の画像イメージで動きのある部分を枠で囲むというものだ。この差分検出の処理は、バックグラウンドで走るWeb Workersのインスタンスが担当しているという。
まぁ、問題は今は無理なのと、将来のモバイル端末がここまでサポートするかってことに尽きますが、Google(Android)が頑張ってくれそうな気もします。
(追記:ここまで)
画像認識については専門でもなんでもないので、省略w。自分でやるとなったら、適当にOpenCV使って出来る範囲で頑張るかなってくらい。。この辺を真面目にベンチャーでやろうとしすぎると、R&Dに金と時間がかかりすぎてショートするか、よほどの手練れが必要になりそう。
更に、画像認識だけを使っても、精度に満足するところまではいかないでしょうね。東のエデンみたいに「どの角度からでもいける」みたいなレベルには、さすがに厳しそう。。
そこで、認識精度を上げるために、他の情報を活用してみるってことになるのですが、思いつきやすいのは位置情報でしょう。タグを付けられた画像の撮影場所の位置情報と、利用しているユーザーの位置情報がわかれば、検索範囲を無駄に拡げることもなく、位置情報から絞られた小さいクラスター中から近しいものを検索すればいいってだけなので、精度や処理速度はあげられそう。とは言っても、さすがにアニメにあったように、静止画でなくリアルタイムで写している画像に対し、がんがんタグが飛んでくるのは無理でしょうかね。
建造物については動くことはないので、位置重視で全く問題ないですし(それこそセカイカメラ的な)、人物についても、多少の移動はあるにしても、絞り込み条件として有効なのは間違いない。
後は地味なチューニングになりそうですが、小学校で撮影されたのならおそらく小学生なので、狭い範囲の移動しか起こらないはずとか、電車の中で撮影なら・・みたいな、条件に応じた補正をごにょごにょになるんでしょうかね。もちろん時刻や他ユーザーとの繋がりなども有効でしょうね。SNS的に近い人が付けたタグの信頼度とか、そういう方向性も考えられやすい。
技術的な話はこのくらい。次にマネタイズの問題に移りますが、マネタイズについては端末や選んだキャリアによるところが大きいので、決まっていないと書きづらいですが、書ける範囲で。
まず、広告媒体として期待できる点としては、これだけのものを作れば、ユーザーの利用時間はかなりのものになりそうです。暇さえあれば、ケータイで周りをみてしまいそうですし、タグの付与に熱心になる人も多そうです。利用時間が多ければ、広告ビジネスとしてもチャンスが大きいというわけですね。わかりやすいのが、タグ付与で有料版を作れば、それだけで立派な広告にはなるとか。オブジェクト毎に入札制・・とか、まぁそこはよしなに。バーチャルなサイネージ広告っぽいのはイメージしやすいですが、そこはセカイカメラとかも考えているのでしょうか。
最後に、このアニメでは、サービスの終焉についてもリアルなエピソードが用意されています。なんでも「恋人探しのツールとして重宝がられて、そのうちネットコミュニティにありがちなトラブルが起きて、女子学生が退学の憂き目に・・」みたいな事情で、事業化を諦めることになったみたいな。。すごいリアルですよね。
確かにケータイに写しただけでその人に付けられたタグ情報が見えてしまうなんて、出会い系全開ではあるので、プライバシー問題も含め、恐ろしくハンドリングしにくいサービスではあるでしょう。
しかし、このテッキー臭がもぅぷんぷんにして、プライバシー問題まで抱え込んだ、かなり最強のド顰蹙系サービスだと思いますが、誰かやらないかなー。実は影響受けまくって作り出している人、いるんじゃないかなぁ。いたりして。いたらこっそりお話したいです。
ここまでリアルな設定を、ストーリーの部分要素にさらりと入れてしまうなんて、神山健治という人は恐るべしですね。セカイカメラ知ってて、それを昇華させてきたアイデアなのかわかりませんが、この微妙なタイミングといい。。
東のエデン、面白くなってきましたね。ホントは滝沢朗の投資家としての評価みたいなのが面白い気もしたのですが、100億で国家を救うゲームがまだ終わってないので、それはまたいずれ気が向いたら。


